会計士のぼやき

東京の監査法人で働いている新米会計士が仕事、時事ネタ、趣味、その他思ったことをつづります。

繰延税金資産の回収可能性②

前回の続きです。DTAの回収可能性は2STEPあります。


STEP1・・・将来減算一時差異がいつ解消されるかスケジューリングする。

STEP2・・・将来会社に利益があるか?(課税所得が十分か?)


STEP1補足

スケジューリングの可否を見ていきます。

例えば、減損を行った土地、株式などを売る予定がない場合などがこれにあたります。


STEP2補足


STEP2において、将来の課税所得を見積もることになるのですが、これがなかなか厄介です。


そこで、DTAの回収可能性を判断するにあたり「66号」という基準が登場します。


66号は、まず過去の業績などを元に会社を5つの区分に分類します。

(1が最も良くて5が最も厳しい。)


そして、事業計画などを元に将来の課税所得を見積もり、回収可能性の判断を行います。


ご覧くださり、ありがとうございました。